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乗合自動車部運行課で活躍する社員から、入社の経緯や仕事で大切にしていること、これからの目標について伺いました。

快適なバス利用を目指して

岩手県交通株式会社 乗合自動車部   運行課
小岩  洋一
取材:2019年10月

添乗員さんの姿に魅かれて

私の就職に大きな影響を与えたのは、高校の修学旅行の時の添乗員さんでした。印象に残っているのが、帰りの新幹線でのことです。東京駅で生徒用の弁当が運ばれるはずが、届かないというトラブルが発生。
その時、添乗員さんが「お腹空いているだろうから」と気遣ってくれて、皆に車内販売のお菓子を買ってくれたんです。その姿に魅かれて、観光関係の仕事を考えるようになりました。

高校卒業後、仙台情報ビジネス専門学校へ。観光関係について勉強し、在学中に国内・海外の旅行業務取扱管理者の資格を取得しました。ですが、旅行会社というよりは旅行業も扱っている地元の公共交通機関に興味があり、岩手県交通を志望しました。

仕事内容について

入社して約1週間研修を受けた後、私は乗合自動車部のダイヤ対策室という部署に入りました。路線バスの運行本数を増減したり、時刻を変更するダイヤ改正が主な仕事です。
まずは実際にバスに乗って路線を覚えながら、利用者数の確認などの調査も行いました。その後、先輩の手伝いをしながらダイヤ改正について勉強。一人で任される時には、土地勘のあるところからやってみます。私は地元の一関市周辺を担当しました。

現在は、ダイヤ改正について市町村との協議、国・県への補助金の申請など、外部とのやり取りが中心です。10件前後の案件を並行して進めていくため、課内の社員8名で協力しながら取り組んでいます。
仕事内容はその日によって異なり、午前中から各市町村の担当者との打ち合わせに出かけることもあれば、社内で終日デスクワークをする時もあります。

机上だけではわからないこと

ダイヤ改正の仕事は、利用者数が数字としてあらわれます。自分の考えたダイヤによって利用者が増えると、お役に立てたかなと嬉しく感じます。
時々ですが、感謝のメールをいただくこともあり、励みになっています。

大切にしているのは、「自分の目で確かめること」です。多くの方々にとって利用しやすいようにと考えてダイヤを作成しても、実際はその時間に渋滞することが多くて、出勤に間に合わない人たちが出てくる場合もあります。
利用者の方々の声や、運転士の声にも耳を傾けて、そして実際に自分が乗ってみることでも気づくことがあると考えています。
先輩からもよく、「実際に乗ってみるように」とアドバイスをいただきました。それを後輩たちにも伝えていきたいと思っています。

編集後記

ダイヤ改正の他、バス車両のサービス向上も小岩さんの仕事。昨年、国際東北グループの高速バス内で利用できる専用Wi-Fiの導入に取り組みました。メーカー数社に依頼して、社内でのスピードやつながりやすさなどを確認。
何度もテストを重ねて納得のいく機器を導入しました。

岩手県交通では現在、盛岡―仙台間を走る高速バス「アーバン号」4台全てに専用Wi-Fiが搭載されています。
「『便利になりましたね』という声も聞こえてきて嬉しく思っています。Wi-Fi以外にも、利用者の方々に喜んでいただけるように提案していけたら」と小岩さん。
バス利用促進のためにも、運行課は大きな役割を担っています。

プロフィール

小岩  洋一 (こいわ  よういち)

1980年生まれ。一関市千厩町出身。
仙台情報ビジネス専門学校で観光関連について学び、2001年、岩手県交通に入社。

運行課で運輸局への申請、市町村との交渉などを担当。2018年より運行課長。
休日の楽しみは映画鑑賞。邦画を月に3、4本、映画館に出かけて観ている。